呪術廻戦が話題になっているのを横目で見ながらも、自分は何の予備知識もないし、映画を見ることはないだろうと思っていました。

が、先日見に行った娘が「とても面白かった!!」と興奮気味。
え~それは気になる。お母さんでも分かる?と尋ねると、今回の話はいわゆる0巻なので大丈夫だという返事。
登場人物の性格や、呪いとは、呪術師とは何か・・・という基本のキを説明してくれたので、
急にその気になり、よし!と足取り軽く映画館に行ってきました。

「鬼滅の刃」の時もそうでしたが、「食わず嫌い」で人生損するといけませんから。
(鬼滅も予備知識なかったのに、映画館に2回行き、後でコミックも全巻読みました)

以下、予備知識ゼロの私のニワカ感想です。

ネタバレを含んでおりますので、以下、閲覧にご注意ください。

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■主人公:乙骨憂太と炭治郎の違い
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私はコミック未履修なのですが、まずこの名前からして「負」の感情が伝わりますね。
乙骨憂太。甲でなくて乙。骨。憂い。何があったんや?という感じ。

目の下にはクマがあり、何やら物凄いバケモノに取り憑かれている?と思いきや、幼い頃に結婚を誓った里香ちゃんの呪霊だとか。
どうやら乙骨くんは自己肯定感が低く、周囲に危害を加えることを恐れるあまり、引きこもり気味になっている様子。
私も中学校で働いていますが、思春期には本当に不安だったり、自信が持てなかったり、全てから逃げ出したくなったりするものです。
そういう負の状態から出発しているので、乙骨くんは若者に共感されやすい部分があるのかなと思いました。
鬼滅の炭治郎の心は、澄み切って眩しすぎると感じる人も、自分に重ねてスッとは入れる感じ?
鬼滅では、鬼殺隊に入るために血の滲むような訓練をしているのに対して、こちらは生まれ持った呪いの力で階級が決まっていく感じ。

それでも、どん底の状態で呪術高等専門学校へ入学してから、彼が少しずつ前向きに逞しくなっていくので、自然と応援したくなるのかもしれません。
娘らは本編の主人公より、乙骨くんのほうがずっと好きだそうです。


■同級生
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呪術高等専門学校の同級生が個性的。男前な真希さんとか、おにぎりの具しか話さない棘くんとか、パンダとかw
パンダを「パンダだ」としか紹介しない先生が最高。
彼らと友情が育っていく様子もいいですね。


■五条悟と夏油傑(げとうすぐる)
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五条悟先生のキャラも新鮮。軽いノリで指導者らしいことをしていない?w
と思いきや、色々訳ありな様子。包帯の下の青い目がキラッキラでした。
夏油傑とは、強い絆で結ばれた同志であったようですね。
その辺を、初心者にも分かるように映画でも映画でももう少し描いてもらえたらという気はしました。


■学校
それから感じたのは「呪い」や人の「怨念」は強い力を持つのだなということ。
学校が何度も舞台になっていましたが、やはり「怨念」が溜まりやすいのですね。(汗)
毎日学校の教室で過ごしていますが、もし霊感が鋭い人が見れば、色々な念がウネウネ交差しているのかもしれませんね(怖)


■描画、声優、構成
帳(とばり)を下ろして、その中での戦いの描写が見事。パンフレットでも声優さんが前面に出ていましたが、イメージとピッタリでした。
105分という限られた上映時間で全てを完結させた手腕はサスガ。
鬼滅の鬼が死んだ後、消えてなくなるが如く、恐ろしい怨霊も成仏するような清々しささえありました。

娘はたくさん泣いたと言っていました。やはり若い人は自分と重なる部分も多いのかな?
私は一歩引いたところで分析している感じではありましたが、十分楽しむことができました。
これで、生徒の話に少しはついていけるか??

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