志村けんさんが亡くなられました。
コロナウィルスに感染して入院・・・というニュースを聞いてから、毎日祈るような思いでいたので、急すぎる訃報に絶句しました。

ウィルスが猛威を振っていると聞いても、遠い国の出来事のように感じられていましたが、国民に愛されている方とのあまりにも急すぎるお別れに、このウィルスの怖さを思い知らされた気持ちです。

私は子供の頃、ドリフターズが大好きで、「8時だヨ!全員集合」の時間には、絶対にTVの前に集合していました。高熱が出たときも、TVの部屋に布団を敷いてもらったほどです。
私の家は先生一家で真面目な家族だったため、こういう時間が何より好きでした。
志村さんのご両親も先生で、厳格な家庭で育ったと今日知りました。
だからこそ笑いがどんなに大切かということを感じておられたのだと思います。

「高校卒業間際にいかりや長介さんの家へ直接押しかけ、弟子入りを志願する。雪の中、いかりやの帰宅を12時間ほど待ち続けるも、門前払い同然の扱いで、容赦なく突き放されたが、それでも食い下がったため根性を買われた」というエピソードは有名ですね。
「少年少女合唱隊」のコーナーの東村山音頭や、「カラスの勝手でしょ~」、髭ダンスやバカ殿様・・・などどれだけ笑わせてもらったことでしょう。

自然体で、気楽にやっているように見えていても、ドリフターズのコントは打ち合わせを何時間、何十時間も重ね、リハーサルを念入りに行っていた・・・ということを大人になってから知り、感動しました。

訃報ニュースの中で、
「芸についてはトコトン突き詰めるタイプだった。ふざけて気楽にやっているように見えて、実はかなりの慎重派。舞台の前は徹底的に稽古し、客からは自然に遊んでいるように見えるまで突き詰め、それでも本番直前はかなり緊張していた。それだけ真剣に“芸“に向き合う人だったからこそ、多くの後輩芸人の尊敬を集め慕われてもいた。」
と書かれているのを読み、あぁやっぱりそうかと感じました。

私は舞台が大好きですが、こういう真剣なお笑いも大好きです。
本当に人々を幸せに、笑顔にするために全力を尽くしてくださった方ですね。

「志村どうぶつ園」での優しさが滲む笑顔も素敵でした。
パン君とのやり取りが微笑ましくて、家族でいつも見ていました。
動物は敏感ですが、志村さんの優しさは本物でした。
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とてもとても寂しい気持ちで、すぐには気持ちの整理がつきません。
皆が笑顔になることを誰よりも願っておられた方ですから、笑顔を忘れないことが弔いになるのかもしれません。

心からの感謝と共に、ご冥福をお祈りいたします。


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