ミュージカル観劇史

ミュージカルを愛して30年!その感動を仕事や日々の生活に繋げようと思って暮らしています^^

2019年06月

リトルマーメイドは海の中。俳優さんたちは立っていてもユラユラと波に揺れています。
アリエルをはじめ、海の中の登場人物「斜め」の姿勢でフライングしますが、
スカットルは「鳥(カモメ)なので「真横に飛びます。これが、非常に難しい!!!
人魚のようにユラユラ動きながらバランス調整することもできません。

人間は頭が重いから、ワイヤーで吊られた場合、頭が下に行きます。
真横の姿勢をキープしようとすると、変なところに力が入ります。
堀米さんも、稽古始めは腰を痛められたそうです。

フライングは昔と比べて格段に進化しており、完全にコンピュータ制御で動きが決まっています。
一度スタートボタンを押したら、どんどん進んでいくのです‼
俳優さんたちは、タイミングを合わせるのが大変。

袖で上昇してから舞台に登場するのですが、「立ち位置」を間違えると上に吊られたときにブラブラ揺れ、袖の壁に激突しながら上がり、揺れながら登場することになってしまうとか。
前の人が長くセリフを言いすぎると、自分のセリフを言う前にどんどん上昇したりするそうです。(大変だ)

鳥は羽根を広げています。
トークイベントで堀米さんは「自分の腕がこんなに重いのだということを思い知った」と言われていました。
「いつか羽根が生えるんじゃないか」とも。(゚∇゚ ;)!?

マエムキニの歌は、息継ぎのタイミングが短いですよね。
あの歌を歌いながらセリフを言い、タップダンスを踊るのは、かなりハードだ・・・とスカットル役の皆さんが口を揃えて言っておられます。

そしてマエムキニが終わっても、次なるシーンはKiss the girl!
エリック王子がキスしなければ、アリエルが殺されてしまう・・・なんとかしなくちゃ‼というシーン。
ボートに乗った二人に、カニのセバスチャンがKiss the girlを歌うのですが、その間、スカットルはず~~っとフライングしているのです。4分間も。
先ほどのお話から考えると、これは、相当キツイに違いない‼

でも笑顔なんですよ・・・その笑顔に心打たれます。
ムードを作らないといけないのに、気分が盛り上がってきたスカットルが歌の途中で上機嫌で
わわわ~~ぁとムードぶち壊して歌うところも好き。(笑)

そして私が好きなのは、最後のハッピーエンドでスカットルがフライングしながら、キラキラの紙を撒いてくれるシーン。

私はこれを、苦労されて努力されて辿り着いた方だけが出せるキラキラだと思っています。

ラストで客席にもキラキラの紙が舞い降りますね。
それを空中でキャッチして、お守りだと思って持って帰りました。

夢の舞台を作るための影の努力を少しご紹介しました。
このようなことを知ってから観劇すると、さらに感動しますよね。


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堀米聰さんのスカットル。
(私は堀米さんが20代に劇団四季の少年役として活躍されていた頃からのファンですから、感想にも力が入ります)

私も当時は大学生で、様々な疑問や不安を抱いていたのですが、その頃の劇団四季は私にとって唯一の光のような存在でした。
堀米さんご自身も「どうして大学へ行くのか」という疑問を抱かれていた頃、初めて舞台というものをご覧になって決意され、現在まで歩まれています。舞台の厳しい道を選ぶということを、当時は父親に猛反対されたというエピソードを昔の会報アルプで読みました。当時、舞台を志しておられた方は、たいてい親の猛反対を押し切ってこられています。

アリエル自身も海での生活に「疑問」や「違和感」を感じ、地上への強い憧れの気持ちを抱いています。
スカットルはそんなアリエルを地上の人間世界と繋ぐ役
同じように「疑問」を感じ、ただ憧れるだけでなく、努力を重ねてこられた堀米さんにピッタリの役だと感じています。

私はこの作品を見ると、アリエルと自分を重ねてしまうので、堀米さんのスカットルがアリエルを励ますと、まるで自分が励まされているような気持ちになります。

マエムキニ・・・いい歌ですよね。
堀米さんは「嫌なことがあってもすぐに忘れる」と昔インタビューで答えておられましたが、この「打たれ強さ」は劇団四季のような厳しい世界を生きていくときの武器だと思うし、スカットルにも繋がります。
鳥の脳みそは小さいから(笑)、アリエルに教えることは半分以上デタラメだけれど、そこには羨ましいくらいの「打たれ強さ」がありますね。

さて、大阪公演での堀米スカットル。
名古屋で観たときは、「博士っぽい」しゃがれ声で話されていたのが、何だか軽快になりました。
マエムキニを歌うと、堀米さんの美声が出てくるのですが、そのギャップがなくなりました。
セリフのところどころにも高い声が入って、とってもイキイキ楽しそう
これが長く演じられると出てくる、役との一体化・・・ですね。

堀米さんにとってのスカットルは、本当に「はまり役、当たり役」だと思います

堀米さんはスカットルにキャスティングされてから、フライングやタップダンス以上に難しいのは「鳥になること」だと話されていました。
外で鳥を何時間も観察されたり、TV番組で鳥が出てくるとは見ておられるそうです。

その成果が出ています。どこからどうやってあんな声を出しているのかと不思議です(笑)
是非皆さん、劇場で、優しいスカットルの「鳥っぷり(?)を味わってくださいね。

フライングについては別記事にしました↓(スカットルのフライング考)
http://musicallife.blog.jp/archives/17754436.html

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リトルマーメイド、キャストの感想①の続きです。


 恒川愛さん
のアースラ。
ほとんどのディズニーでは「善」「悪」の役をハッキリ分けますが、このアースラもまた分かりやすい悪役メイク素晴らしい「ひねくれ方」で、ここまで来ると愛くるしい!?(笑)
自分の不幸な境遇を全部「負」のパワーに変えて生きている生き方は、気持ちがいいくらいです。
何人かのアースラを見せていただきましたが・・・恒川アースラ、大好きです‼
背も高く、迫力&ひねくれ度抜群。セクシーなハスキーボイス。
何年か前、コーラスラインのシーラ役で恒川さんを拝見したのですが、その時には「若くない」という焦燥感が感じられずに惜しい気がしました。このアースラを経た後なら・・・肝のどっしり据わったシーラに大変身されそうですね。

そしてアースラにお仕えしている「ウミヘビちゃん」こと、フロットサム&ジェットサム。
初見の頃は見分けもつきませんでしたが、じわじわと面白さが分かるようになりました。
ローラースケートも、絶妙のハーモニーもクセになっています。

赤間清人さんのセバスチャンは癒し系。
セバスチャンをされる方は皆さん優しいお声ですね。
赤間セバスチャンは、本当に「いいカニさん」で、アリエルを優しく見守ってくださっていました。

岡﨑克哉さんのグリムスビーは、間の取り方やセリフの言い方が絶妙だったので・・・
これまで見たグリムスビーの中で一番笑いが起きていました。

渡邊寛中さんのフランダーにはご縁があり、これまでの公演のほとんどでお会いしています。
いつも安定してアリエルの素敵なお友達でいてくれます。喋ったんじゃなくて、ペラペラって・・・ね(笑)

白石拓也さんのシェフは初見でした。
ただ・・・名古屋で観た光山シェフがあまりにもキョーレツ(←褒めてます)だったので、忘れられず。
この日のお客さんは年齢層も高めで、比較的平常心で(?)見ておられました。

そして最後になってしまいましたが、この作品のアンサンブルさんの働きは、脱帽ものです。
一体何役演じておられるのでしょう。
アースラの足を動かしたかと思えば、スカットルと踊ったり、コックの見習いになったり・・・
アリエルのお姉さん方は歌える方ばかり。
アンサンブルの皆さんは、舞台裏を猛ダッシュしておられるそうです。恐れ入ります。

堀米聰さんのスカットルは・・・私にとっては特別なので別記事で。




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リトルマーメイド大阪公演、キャストの感想です。

オーバーチュアが始まったとき、「ずっとここに来たかったのだ」と気づき、早くも・・・
私は舞台でそれほど涙するタイプではありません。心の深いところにしまって、後から咀嚼するタイプ。
なのに、この日の公演は色々感極まるところがありました。

何度か名古屋公演で何度か観た作品ですが、この日の公演は、私にとってベストではないかと思うくらい心に残りました。
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三平果歩さんは、ここ5か月くらいずっとアリエルですね。アリエルという役は、フライングで海の中を泳ぎながら歌うという難易度の高い役。それを長期間続けておられることに驚かされます。

三平さんでこれまで印象に残っているのは、コーラスラインのヴァル役
あの時私は古き時代の舞台と比べてしまい、一人で寂しい気持ちになったのですが、そんな中、三平さんのヴァルだけが抜きんでて光っているように見えました。
セリフの言い方、間の取り方、歌、踊り・・・大好きな保坂知寿さんがかつて演じられたこの役を素敵に演じられていたのを拝見し、「素晴らしい」と印象付けられました。

そして、キャッツの泥棒猫「ランペルティーザ」の可愛かったこと!

そんな三平さんのアリエル、私は本当に大好きになりました。
表情がクルクル変わり、「喜怒哀楽」を豊かに表現されるので、とても素直な気持ちで海の世界に入れます。
それに・・・「お笑いのセンス」も光っていましたw
声を失うアリエルは、ジェスチャーで表現しないといけなくなるのですが、王子様とのやり取りが可笑しくて・・・

この日のエリック王子は竹内一樹さん。私が名古屋で初観劇したときも竹内さんだったのですが、最初に観た印象というのはとても大きく、私にとって竹内さんは、ザ・王子様と刻まれました。
その後も何人かの王子を拝見し、「劇団四季にはたくさん王子がいて凄い(笑)」と思ったのですが、やはり私は竹内王子の優しさや夢見る雰囲気、心のこもったセリフの言い方がとても好きです。
ハンス・アンデルセンのハンス役でも思いましたが、夢を見る子どもやアリエルを優しく繊細な心で支えられる王子だと思います。
「君なんだねとアリエルに気づいた時の心からの驚き&嬉しさの表現が特に好き。

アリエルの父、トリトン王は田島亨祐さん。私はトリトン王は「頑固」「厳格」であるべきだと思っています。
その点で田島さんのトリトン王は、とても好みです。
震え上がるくらいの迫力で、地上の生活を夢見るアリエルをバシッと戒めてくれます。
田島さんのプロフィールを拝見すると、かつて高校で数学を教えていらっしゃったとか。
あ~!だから、生徒指導の経験もあって、ピリッと叱ることができるのかと妙に納得。

歌も大変お上手で、最後にはアリエルを認め、嫁がせる父の気持ちがよく現れていました。

私はアリエルにとても共感できます。
「ここは私の居場所じゃない」と地上に憧れ続けるアリエルは、かつて自分が舞台に憧れた気持ちとよく似ているからです。そして「厳格な父」という環境も似ています。

トリトン王とアリエルの衝突は辛いけれど、そこをキチンと表現してこそ後半のハッピーエンドが生きてくると思うので、とことん「パパは分かってくれない」というのを描くべきだと思います。

天真爛漫な三平アリエルと、震え上がる迫力の田島トリトンは、理想の組み合わせでした。


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大阪のリトルマーメイドは、連日満席になっていますね。
爽やかな初夏に観劇しました。
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私は、ハービスエントのエレベーターの雰囲気がとても好きです。
こんなところで写真を撮るのは、田舎者の証拠?(笑)
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キャストの感想は後で書きます。

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