ミュージカル観劇史

ミュージカルを愛して30年!その感動を仕事や日々の生活に繋げようと思って暮らしています^^

2019年06月

海宝直人さんのマリウスは、遠目に見ても、スポットライトが当たっているかのような王子様オーラがありますね。

マリウスというのは、学生たちが一心不乱に革命を起こそうとしているときにコゼットに恋をして、幼馴染のエポニーヌからも長年想いを寄せられているというのに全く気付かないどころか、コゼットにラブレターを渡すためにエポを「パシリ」にやるという空気読めない役・・・
しかし俳優さんがこの役を演じると、格好よく見えてしまうのですから不思議です。

撃たれたエポニーヌがマリウスに抱かれて召される時に、マリウスの愛に包まれて一瞬でも幸せそうに見えるのです。海宝さんにはそれだけの癒しの力があります。

唯月ふうかさんのエポニーヌも初めて見ましたが、とても良かったです。
テナルディエのような親に育てられても心が真っすぐで、健気で、とても好きになりました。

小南満佑子さんのコゼットも前回公演よりもさらに良かったです。
新演出になってからコゼットが現代風の気の強い女の子になったとか言われていますが、小南さんは「愛嬌のコゼット」という感じで、清楚で可愛らしいと思いました。
パパ大好き感が溢れていて、涙を誘います。告白の手紙を読み終わった後に手紙を胸元で握りしめ、「パパありがとう」と口元が動いていて、キュンとなりました。

マリウス、コゼット、エポニーヌ・・・切ない三角関係ですが、この3人の俳優さんたちには嫌みがなく、それぞれが真っすぐ生きていて好印象でした。


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ ミュージカルへ
にほんブログ村

濱田めぐみさんは、たくさんのミュージカル作品に出ておられますが、レミゼには今年初参加されています。

あの大女優さんが「憧れの舞台だった」というのですから、レミゼとはやはりミュージカルの金字塔ですね。

濱田さんがこれまで演じてこられた役のほとんどは、生きる力の強い女性、時には人間でない存在。
ウィキッドのエルファバは魔女だったし、メリーポピンズも人間離れしていたし・・・

私がコゼットの母ファンテーヌに抱いているイメージは「運命にもてあそばれた薄幸の女性」。
濱田さんが演じられるとどうなるかというのが見どころの一つでした。
ファンテーヌは物語の序盤でコゼットを残して死んでしまうので、出番の時間は短いのですが、濱田さんのファンテーヌには、「ドラマ」があり、一人の女性の一生を短い時間で演じ切っておられました。

髪を売り、身を売るまで転落して魂が抜けたようになった後、病床でコゼットを思い、死ぬ瞬間まで必死に闘い、目をカッと見開いたまま召されて行きました。

観劇歴は長いけれど、こんな壮絶なファンテーヌを見たことがありません。さすが濱田さんだと思いました。


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ ミュージカルへ
にほんブログ村

名古屋御園座レ・ミゼラブル、キャストの感想です。(2019.6.7)
IMG_20190608_211308

今回の名古屋公演を一度しか観劇しませんので、どの日を選ぶかと言うのは重要課題。
私は吉原バルジャンVS川口ジャベールの日を選びました。

吉原光夫さんは、前回公演でも何度か拝見していますが、背も高く、肩幅も広く、声質もあたたかく・・・
「ジャン・バルジャンになるために生まれてきた」というような天性のものを持っておられると思います。
これまでジャベール役でも拝見しましたが、やはり吉原さんは断然バルジャン。
奴隷として捕らえられる登場シーンから、雄々しい獣のような荒々しさがあり、「これまでと違う」感じがしました。

川口のジャベールとの対決は、お互い一歩も譲らないというような鬼気迫るものがあり・・・
「これは凄い」と手に汗握る雰囲気でした。

そして、一番注目の川口竜也さんのジャベール。
これまでにも何度も何度も川口ジャベールとお会いしているのですが、今回は特別。
ノートルダムの鐘でフロローを演じられたことと、ジャベールが自殺したのと同じ年齢でいらっしゃること。
この2つの理由で、私の中での注目度が急上昇。

川口ジャベールは、昔から私の中で、完璧なザ・ジャベールなのです。
歌が抜群にうまい。法に従って生きている完璧主義者。そして、氷のように冷たい。

川口さんは目が大きいので、バルジャンをギョロリと睨む目つきも本当~に怖いです。
駒田さんのテナルディエが川口ジャベの顔を覗き込んで「・・・こわ~ぃと言うセリフがあったのですが、あれはアドリブ?いや本心か?思わずクスっと笑いが起こっていました。

川口さんにとってもジャベールが自殺した年齢までこの役をやれたことに特別な思い入れがあったそうです。
バルジャンが傷ついたマリウスを担ぎ、下水道を通って助け出そうとしている時に、ジャベールと出会うシーン。
「ジャベール!すぐ来ると思ったぞ またも職務の奴隷か!」

その時の川口ジャベールは、髪を振り乱し、服装も乱れており・・・ドキッとするくらいの荒々しさでした。
激しい演出がついたのか、はたまた川口さんの役作りなのか分かりませんが、ここは次の自殺に繋がる非常に重要なシーン。
いつも私はジャベールは何故自殺までしなければならなかったのか?という問いにぶつかるのですが、今回の川口さんの熱演は、ジャベールの魂が乗り移ったかのようで、死ぬほど苦しみ辿り着いた結論なのだと感じられました。

新演出は、セットが具体的すぎると思う箇所が多いのですが、私が好きなのは下水道のシーンで本当に洞窟を歩いているように見える見事な照明。ジャベールがスターズを歌う時の美しいセーヌ川。そして自殺の時の川と橋、濁流に飲まれる描き方。それらが2階席からは美しく、切なく見えました。

川口ジャベール、本当に凄いです。これを見られただけでも来た甲斐があったと思いました。
そしてジャベールに感情移入していたので、エンディングの大好きな「民衆の歌」の時に「ジャベールがいない」ということが悲しくなりました。こんなふうに感じたのは初めてです。

ジャベールの魂も救われてほしい・・・皆が救われなければ真の平和とは言えないという気さえしました。
改心したジャン・バルジャンが善で、ジャベールが悪・・・そんな単純な話では全くないですよね。
凄いジャベールを観ると、彼について考えてしまいます。観劇歴30年でも理解できない彼ですが、川口さんのジャベールを観て「不器用なくらい真っすぐに生き抜いた男」について、もっと知りたいと思いました。

※後から知ったのですが、6月7日は原作の中でジャベールが入水自殺した日だそうです。享年52歳。
川口さんは同じ年齢になられ、まさにその日に舞台でジャベールを生きられていたのですね。
そんな歴史的瞬間に立ち会えていたなんて・・・本当にビックリ。私は幸せ者です


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ ミュージカルへ
にほんブログ村

    2019年レ・ミゼラブル名古屋御園座公演に行ってきました。
レミゼ人気は再演される度に高まり、チケットは全公演「完売御礼」となっております。

昨日の中日新聞の広告です↓

IMG_20190608_180246

平日夜の初日に駆け付けたお客さんの雰囲気から「熱烈なファン多し」と感じ取りました。

BlogPaint



初演の旧演出から観ている私は、超古株のファンの一人です。
御園座の料金が他と比べて高すぎることに抵抗があり、2階席後方からの観劇。
御園座2階席は傾斜がきついので、前の人の頭が邪魔になることは一切ありません。
ここまで下がるとオーケストラピットがよく見えました。

あれ?レミゼのオケってこんなに少なかった??という違和感。
私の席からは演奏者は7~8人くらいしか見えません。たぶん全員で10人前後ではないでしょうか。
御園座のオケピが狭いのか?それとも最近のレミゼはこういう感じ?

音響はいいし、演奏も大変上手いのですが・・・
レミゼのオケには、もっともっと人数がほしいっ!!
私はレミゼの重低音が好きなのよ~

この人数ではオケというよりアンサンブルのようではないか・・・というのが残念でした。

昔からCDを聴いていますが、聴きなれたアレンジとは違う楽器の音が随所で入っており・・・
これは新しいアレンジ?それとも楽器が足りないから、ほかの楽器で演奏している??

オケが気になったので、帰ってから昔のCDを引っ張り出して見てみたら・・・

IMG_20190608_171100


これは初演時のものですが・・・バイオリンが6本も入ってる~~~!!
弦楽器の音がしなかったのが違和感の原因か。
昨日はバイオリンの旋律をホルンが吹いていたりしました。
パーカッションも少なく感じました。

製作者様へお願いが言えるとしたら・・・
出演者は豪華絢爛なのですが、オケの人数を削らないでほしい・・・と。

レ・ミゼラブルのキャストを充実させた分、オケが減ってしまうのには反対。
こんなに高額のチケットなのに、オケを削っちゃいか~ん!
この作品の世界観を出すには重厚なオーケストラは不可欠です。
キャストのレポは随所にありますが、あまりオーケストラについて触れている方は少ないので敢えて書きました。

1994年の「囚人の歌」。聴きなれたオケ。ジャン・バルジャンは鹿賀丈史さんです。懐かしい~♪




キャストの皆さんは申し分なく素晴らしかったので、また書きます。


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ ミュージカルへ
にほんブログ村

明日は、2019年レ・ミゼラブル名古屋御園座公演の初日です。
初日を狙ったという訳ではありません。娘らを連れて行こうと思っていたので土日狙いでチケット参戦しましたが、ものの数分で土日がなくなり・・・このままでは見られない!!と焦って押さえました。

学校帰りの夜公演かぁ~ 体力持つかな・・・と心配していたら、後から「遠足」で授業が休みだと判明。
おぅ、神様!素敵な休日をありがとう

(でも主婦ですから、家事を終えて晩御飯を早めに作ってから出掛けます。主婦の鏡と自分で言うw)

実は「旧演出」のファンですが、レミゼはレミゼ。数ある作品の中でダントツです。

大好きな中日劇場がなくなりましたが、御園座レミゼはどのような感じになるのでしょうか。
御園座のお値段は大変高いので、2階席にしました。レミゼの新演出はセットの出入りが激しいので、離れてみるほうがむしろ好きで、絵本のページをめくっているような感覚になります。

明日は、吉原バルジャンVS川口ジャベールです。
数あるキャストで無数の組み合わせができるのですが、私の今回のこだわりは「川口竜也さんのジャベール」でした。

ノートルダムの鐘でフロローを演じられた川口さんが、同じユゴー作品のレミゼに出られるとのこと。
ユゴー作品をハシゴすることをファンの間で「ヴィクトル融合(ユゴー)」と言うそうですが(笑)、この2つ両方に出ておられるのは川口さんだけではないかと思うので、どのように「融合」されているのか大変楽しみです。

奇しくも川口さんはジャベールが自殺をしたのと同じ年齢になられたそうで、今年の公演に運命的なものを感じておられるという記事を読み、ますます楽しみになりました

濱田めぐみさんのファンテーヌも初めてなので楽しみです。濱田さんはこの作品に今年初参加ですよね。

では明日、生徒は遠足。私はレミゼに行ってきま~す。(*´∇`*)/


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ ミュージカルへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ