待望のディズニー映画「美女と野獣」字幕版で見てきました。
映画は日本全国一斉に公開されるので、田舎でもスグ見に行けて嬉しいです。

吹き替え版キャストも気になりつつ、まずは字幕版でオリジナルの台詞や歌を堪能したいと思いました。映画のスケジュールを見ても、吹き替え版に比べて字幕版は回数も少なく・・・(うちの近所の映画館では1日2回上映のみ。なんで?)
これは、早く行かないと見そびれてしまう!!とリトルマーメイドの興奮冷めやらぬ状態で出掛けました。

さて、この字幕版が非常に素敵で・・・「美女と野獣」は、四季が上映する前から映画(アニメ)も大好きだったので、とても長い付き合い。古くからの親友のような映画。
それなのに、こんなに感動するとは驚きでした。

では、舞台との違いにも触れつつ感想を書きます。
何も知らずに映画を楽しみたい方は、ここから先は読まないでくださいね^^



まず舞台と違うのは、野獣の育った環境や、ベルの母親についてなど、細やかに描かれていること。映画ならではの具体的な描写も加わって、よりリアルな人物像が浮かび上がっていました。
ベルの抱えている孤独感、野獣の悲しみ、野獣の中にあって自分でも気づかない美しい心などが見えてきます。

新たに映画用に作曲された3曲も、それぞれのシーンで心情を表現できていて素敵でした。

舞台では、野獣は本をたくさん持っているけれど、読み書きができない設定でしたが、映画の野獣は高尚な教育を受けており、ベルが口にするシェイクスピアの台詞の続きも口をついて出る・・・この設定はとても嬉しかったです。
私は常々、どうして本も読まない人がベルと心を通わすことができたのか・・・という思いを持っていたので。

ディズニーのヒロインはたくさんいますが、私はベルが一番好きです!
自分を幸せにしてくれる王子様をただ待つ・・・なんて意識は全くなく、心に従って真っ直ぐに生き、自分の足で立っている女性だから。
自分も田舎で生まれ育ち、小さい頃から疑問を抱いてきたところがあるので、すぐにベルと自分を重ねることができてしまいます。
映画の描写がリアルなので、ベルの心もより鮮明に胸に迫りました。

エマ・ワトソンは、ベルのような心をしっかり持っている女優さんだと感じます。
やはりこの作品は、「ベルの魂」を表現できないと生きてきませんよね。
エマの歌も、鈴の鳴るような声で素敵だと思いました。舞台で歌ったら音量不足になるかもしれませんが、映画だからOK!本当に彼女がベルで良かったと感じました。

同時に野獣の演技もとても良かったです。CGのために顔にUVペイントを塗って1万個のドットをつけて撮影したという表情も見事。
野獣の中に「王子の心」があることが伝わります。

舞台では全て「人間」が演じるのですが、本当にポットやタンスを出して、それを動かせるのが映画の強み。
ルミエールの表情も豊かだったし、コグスワースが短い足で歩くのも可愛くて
バラの花びらが落ちる度に、「物」に戻っていく描写も映画ならでは。
だから、最後に「人間」に戻ったときの変化が感じられて、涙が流れました。

王子様に戻った後も素敵で、「お似合いだぁぁ~~
と思いました。(笑)
そしてコグスワースが戻ったとき、「ガンダルフさま~!!」と思いました。(笑)←「ロード・オブ・ザ・リング」の大ファンです。

映画を見て、この作品に改めて惚れ直しました。
たくさんの方に見ていただきたいです。家族にも早速、「強く」勧めました。
さて、日本語吹き替え版は、いつ見ようかな?こちらも楽しみです^^