春休みに映画「ラ・ラ・ランド」を見てきました。
その感想など♪(若干のネタバレを含みますのでご注意ください)
オープニングから、予告などで見ていた高速道路のシーン!
これはミュージカル好きにはたまらんな
渋滞の道路で皆が車から出てきて歌い踊るなんて、そんな夢のような撮影を本当にやってしまったとは驚きです。
高速道路を閉鎖して撮影したのですよね。しかも時間が限られているから、入念な
リハーサルを繰り返して本番にかけたという意気込みが伝わりました。
ミュージカル映画を見ていて、いつも「拍手
」を我慢するのがストレスです(笑)

この映画は「カメラの動き」が楽しいですね。
1台のカメラが縦横無尽に動き回ります。
カットが少ないので、本当にそこにいるような臨場感が得られます。
CGなどに頼らず、軽快なカメラワークなので、自分もそこにいるように一緒にワクワクできます。

高速道路のテンションのままで行くのかと思いきや、この映画は昔からのミュージカル映画の精神をリスペクトしている雰囲気が漂い・・・
色調も、赤、黄、青、緑・・・などの原色を用いて、これまた昔懐かしく・・・
音楽も、色調も「シェルブールの雨傘」などのフランスの名作を思い出させます。

売れない女優とジャズピアニストの恋。ハリウッドスターを夢見つつ、現実とぶつかり・・・というストーリー自体は、実際よくあるリアルな恋模様だと思いますが、この映画は、それを切なくほろ苦い、昔懐かしいテイストで描いたところが共感を呼んでいるのでしょう。

私が特筆すべきはラストの10分
最後、そうきたか・・・と胸が熱くなるラスト。

人生は選択の連続で、自分の歩いて来た道に後悔などないけれど、自分の選ばなかったほうの人生に思いを馳せると、人それぞれの思いが込み上げます。
単なる成功物語でもない、恋物語でもない、静かに心に迫るものがありました。

ちょっと大人の映画ですよね。
ある程度年齢を重ねてこそ、感じられるものがある映画だと思いました。

音楽は素敵で、サントラをかけて過ごしています。
ちょっと切ない曲も多いですが、余韻に浸っています。