1985年の日本航空123便墜落事故の犠牲となった歌手・坂本九さんの長女でシンガーソングライターの大島花子さんのところに、事故から16年を経た2001年に、なんと父親の坂本九さんから年賀状が届いたというニュースを知りました。

「前略 2001年のお正月はいかがですか。この手紙を書いたのは、花子が11歳の時の1985年。ひょっとしたら、花子には子どもがいるかもね。良き母として、妻として。ついでによき娘として。坂本九」

日本航空の事故の時、私は高校時代の夏休み。ちょうど図書館で勉強していた時でした。当時は携帯なんて持っていませんでしたから、図書館のおじさんが事故があったということを皆に伝えに来てくれました。その中に女の子の生存者が一人いることも。

届いたのは、85年に開かれた筑波科学万博で、21世紀の大島さんに向けて父が出してくれた直筆の年賀状だったそうです。
筑波万博は友達と行くかどうか迷った末、行かずに終わってしまいましたが、そんな素敵なサービスをしていたのですね。まるでタイムカプセルのようです。

時を経て届いた年賀状。坂本九さんの父親としての愛情を感じます。
天国で見守っていてくださるのでしょうね。