クリスマス・イブのノートルダムの鐘、その他キャストの感想です。

この劇の女性重要人物は、エスメラルダ
カジモド、フロロー、フィーバスの心を虜にするジプシーの踊り子。
踊っていただけなのに、3人の男に惚れられて、彼らを狂わせる強者です。

これまで拝見したエスメラルダの感想を書くと、

岡村美南さん・・・長身で華やか、歌もしっとりして抜群にうまい。どちらかというと「健全な」美しさ。まっすぐで慈愛に満ちたマリア様的な感じ。

宮田愛さん・・・踊りがキレッキレで、指先まで美しい。捕まえようとすると、スルリと抜け出して絶対に自分のものにならない魔性のジプシー。「妖精的な」美しさ。

この日の相原茜さんもまた170センチを超える長身。女性的、魅力的なスタイルでした。踊りもダイナミックで、男性たちも、急に現れたエスメをあんぐり口を開けてみてしまうのも無理はありません。
このまま「女」の魅力で迫るのかと思いきや、思ったことを物怖じせずにストレートに話すので、裏表のない正直な「女の子」に見えてきました。そのギャップが相原エスメの魅力かもしれません。
男性たちも、最初は外見的な魅力で惹かれても、やがてエスメのまっすぐな心に惹かれていく・・・というふうに見えました。

フィーバスの清水大星さん、クロパンの阿部よしつぐさんも、物語に溶け込んでいて、いちいち私がここで語るまでもないくらい、この劇には必要不可欠な方だと思っています。

アンサンブルさんの働きには毎回、脱帽。着替えは数知れず。出ずっぱりで、大道具も動かし、ナレーションもして、歌も歌う。しかも、うまい!!

クワイヤ(聖歌隊)の皆さんの歌があるから、こんなに感動するのです。
渾身の歌をいつもありがとうございます。

観劇歴の長い私が、本当に心から大好きだと思える作品に出逢えたことが、とても幸せです