現在自分が観劇できないので、過去の観劇レポを。
去年のちょうど今頃、劇団四季の「カモメに飛ぶことを教えた猫」を観ていました。
1年経った今でも心に残っている作品。ファミリー向けの作品は、メッセージが分かりやすくて大好き。私の原点です。
劇団四季が全国の小学生を無料招待し続けてきている姿勢に惚れています。
その時のレポです。


劇団四季の新作「カモメに飛ぶことを教えた猫」を観てきました。
原作は、チリの小説家、ルイス・セプルベダの同名児童小説です。
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ファミリーミュージカルの新作は、26年ぶりだそうです。
だから古株の私にとっても初見

名古屋駅から東海道本線に乗り換え、金山駅下車。日本特殊陶業市民会館にて。
去年の今頃、同じホールで「王様の耳はロバの耳」を観ました。
あれからちょうど1年か~

この日の座席は4列目。オペラグラスいりません(笑) 
ちびっこが沢山いるのに・・・4階席まであるのに・・・
後ろが子どもだったら、おじちゃん(夫)とおばちゃん(私)で見えないね・・・
と恐る恐る振り返ると大人の方でした。

定番の「幕を開ける歌」もなく、カモメのダンスから始まるのですね。
新鮮というか、ファミミュらしくない大人の雰囲気?

「客席の皆さ~ん!」と語りかけもないので、ちびっこたちは比較的おとなしい。
いつも地方公演では「拍手の先導係」をしている私も、新作ではタイミングが分からず
その沈黙を破ったのは、卵からヒナが生まれるシーン。

厂原さん演じる猫のゾルバが、カモメの母さんから託された卵を40~50日抱いて温め続け・・・
がんばらさん、がんばった!!と、頭の中でダジャレが飛び交うくらいになった頃、ついに卵がピキピキ割れて・・・

こんな小さい卵からどうやって俳優さんが出てくるのかと思ったら、後ろのセットの卵の絵も破れてピョコンと飛び出した

でっか~い(笑)

ヒナ鳥を演じるのは小柄な方ですが、先ほどまでゾルバが抱いていた卵のサイズとは全く違うのが面白い‼しかも何と愛くるしいことよ。
大きな瞳でゾルバをまっすぐ見つめ、「まーま」「まーま
客席からは笑い声
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この作品は、観る人によって受け取るメッセージが違う!と感じました。
子どもたちは、飛ぶことに挑戦する姿勢から、 「新たなことに挑戦する勇気」をもらうでしょう。
そして同時に子育てをしているお母さんの涙腺を刺激するシーンがたくさんある!

卵を温める苦労は、妊娠中の苦労。
産まれてからは、周りを幸せにする天使の笑顔。

(猫たちが集まって歓喜する場面を見て、私は娘が産まれたとき親族が集まって大喜びされた過去を思い出しました。)

やがてはじまる「人見知り」。
お母さんが抱けば泣き止む現象。
(ちょっと嬉しいけれど、誰にも預けられない・・・)
そして「後追い」。どこまでも、どこへでもついてくる・・・
「トイレくらい一人で行かせてくれ~」という毎日。

そういう過程をゾルバと共に追体験するのです。

そして巣立ちの時。
心を鬼にして子どもから離れる時、お互いが不安になります。
でも、可愛いからこそ信じて突き放す。
「僕を信じて」という厂原さんのセリフがアラジンと重なりました。

子どもを連れていって、お母さんのほうが泣いて帰るという作品かもしれません。

気になったことも少し。

・覚えて帰るテーマソングがないのはちょっと寂しい。
最後の「自分を信じて」はかなりの名曲なのですが、大人でもすぐには覚えられないかも。
何か口ずさみたいと思っても出てこないので、♪王様の耳はロバの耳~♪←去年の歌

・マチアスが改心するシーンは、この作品の大事なところ。
それがあっさりしすぎ?(脚本)
例えば「夢醒め」のデビルが変わるシーンでは拍手が起きるほどだった。あの感じが少ない。

・客席への語り掛けがないので、子どもらが自分のこととして考えるのが難しい?
ヒナが産まれるまでが長いので、忍耐が必要か?
私はいつも客席を観察していますが、子どもらは俳優さんに「ねえ、客席のみんな~!」と語り掛けられると、めっちゃ反応していますよ。あれをダサいなどと思わないでほしい・・・

新作ですから、これから劇場で回を重ねながら練られていくでしょうね。
こういう地方公演の苦労を厭わず、新作を作り出してくれたことに乾杯 (2019年7月31日)






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