映画「メリーポピンズリターンズ」を見てきました。
いつもなら映画は断然「字幕派」なのですが、今回は吹き替えで鑑賞。

なぜなら、舞台で平原綾香さんのメリーポピンズを観ているから。
私にとってメリー=平原さんなので、何の違和感もなく、背筋が伸びてキビキビしたメリーを楽しめました。
「グズグズしないで、サッサッサ!!」と舞台のメリーは言っていましたが、映画では「タッタカタ!!」になっていて、ありゃりゃ?と思いました。(笑)

その他、ミュージカルの舞台でご活躍の方が並んでいますね。

前作「メリー・ポピンズ」から25年後のロンドン。1935年、大恐慌時代真っ只中。

舞台であんなに小憎たらしい(?)話し方をしていた姉ジェーンと弟マイケルが大人になっており、しかも姉は堀内敬子さん、弟は谷原章介さんという、ダブルで優しい癒し系の声になっていたのが驚き。(笑)
堀内さんは劇団四季時代からお馴染みなのですが、とても可愛らしいお声だと思います。ジェーンだけの歌がなくて残念。
谷原さんも、妻を亡くして悩みをかかえる父を好演。谷原さんの歌は初めて聴きましたが、お上手でした。

前作では、手に負えない姉弟の乳母として空から舞い降りたメリーポピンズですが、今回のマイケルの3人の子どもは大変素直でお行儀も悪くない!
お母さんが亡くなって寂しいはずですが、健気に頑張っています。
子どもらの名前はジョン、アナベル、ジョージ。3男のジョージくんが何とも愛らしいです。ジョンくんの声は加藤憲史郎くんです。

チムチムチェリーでお馴染みの煙突掃除屋さんのバートは出てこず、その弟子(?)ジャックが同じような立ち位置として登場します。
煙突掃除屋さんならぬ街灯点灯屋さん?
時が流れて煙突が減ったのかな?(笑)
お声はレ・ミゼラブルのジャベールでお馴染み岸祐二さんです。
同じくジャベール役の川口竜也さんが、ノートルダムで背筋も凍るフロローを演じておられたのに、岸さんはこんなに ほっこりした役をされるとは驚き。
同じフロロー役でもこんなに幅があるのですね~
歌や踊りの見せ場の多い役で嬉しかったです。

変わった修理屋さんトプシーを演じるのはメリル・ストリープ。そして吹き替えが島田歌穂さん。歌穂さんも舞台のメリーポピンズにご出演でしたね。舞台ではメリーが去った後、悪魔のようなメイクの乳母を演じておられて、そのメイクの派手さに笑いが込み上げた記憶があります。歌穂さんは、正統派から、毒役や風変わりな役まで演じられて素晴らしいですね。