ファントム・アカデミー劇中劇「イル・ムート」に参加してきました。レポいたします。(以下、敬称略)

司会:佐藤圭一
①白塗り隊役(飯泉、本井、見付)+メグ・ジリー役(中里

劇中劇「イル・ムート」の前奏~♪ジャジャ~ン、ジャジャ~ン、ジャジャ~ン♪に乗せて、白塗り隊をしているこの3人が稽古着のまま、小道具だけ持って、高笑いをしつつ登場!(笑)
見付さん、マンマに出ていらっしゃいましたね~って、MAMMA MIA!のジャージでした!(なんか嬉しい)
(あの真っ白メイクと衣装で高笑いをし ていると別に気になりませんが、これ、素ですると、とても笑える!)

劇中、支配人は、イルムートの「パンフレット」を持っている。そこに役の「本名」などが書いてあるので紹介。持ち物も。

飯泉佳一(ヘアドレッサー・・本名ジャン・ポール三世 )粉よけとブラシとか色々持っている
本井亜弥(コンフィダント・・本名マリー・バレット )扇子
見付祐一(宝石商・・本名アラン・バッサー) メガネとハンカチ
中里美喜(付き人・・メグですね!)
監督・・・レイエ プロデューサー・・・ラウル 振り付け・・・マダム・ジリー 
美術・・・マリア・ビヨルソン(オペラ座の怪人の美術担当の方の名前・・・遊び心ですね)

・メグ役は、前のシーンのバレエのシーンの直後に登場するので、カツラから衣装から、4人の人に手伝ってもらって前奏の間の12秒で早替えをしている。

・衣装はパステルカラーでロココ調。・フィガロの結婚をオマージュしている。
・噂話が楽しくて仕方ない人を描いている。

佐藤:「実際どんな感じで笑ってるんですか? 実演していただけますか?」
・・・と飯泉さんに無茶振り!(笑)
「稽古着」「一人」で高笑いを要求されてしまった飯泉さん。
「うわ~~っはっはっはっはっ」・・・やってくださってありがとうございます(笑)

②イル・ムートの主役の方たちが登場
吉田絢香(伯爵夫人役)吉田さん、やはりお若い!カルロッタ、楽しかったですよ~
久保佳那子(セラフィーノ役)ジャージ姿のクリスが見られるとは!ジャージでも可愛い。
伊藤潤一郎(伯爵役)伯爵は腰を曲げていますが、お若いのでビックリ。

この嫉妬深い伯爵のじいさんが婦人の浮気を心配しているというシーンですね。

吉田:「カルロッタの歌い方・・・コロラトゥーラ、音が飛ぶので音程を外すと大変!」

伊藤:「伯爵の♪中止だ~~~♪が低い音。僕は低い音が出るからキャスティングされた。でも佐藤さんは一番高い音を出す宝石商と、一番低い音を出す伯爵、両方やっているから凄い!」と佐藤さんを持ち上げ~
久保:イル(the)ムート(mute)」・・・つまり「喋らない人」という意味。だから主役はセラフィーノ?」 そういうことか、開眼しました!

③衣装担当の方から
18世紀にフランスで流行したロココ様式。享楽的で、その時楽しければいいという時代。パステルカラーや花が多用。貴族の衣装の1着の値段は、レースを作っている人の年収に相当するほど豪華な服。

④メイク担当の方から
白は富の象徴。血を抜いて貧血になってまで、白くなろうとした。血管を書いている人もいた。白い粉は、水銀、鉛が入っていて中毒になったり、歯がボロボロになったり、シミができたり。歯を隠すために扇子を持っていたとか。凄いエピソード!
パッチ(つけホクロ)・・・つける場所で「恋人募集」などのメッセージ。星やハートのホクロもあった。劇中もつけていましたね。
佐藤:「思い、思われ、振り、振られ・・・っていいますよね。あ、それニキビですね(笑)」 佐藤さん、ナイス(笑)

髪の毛も、モリモリ盛っていた。

⑤バレエダンサーさんとツェザリくん登場
簱本さん(ダンスキャプテン)が代表して説明。森の妖精のダンス。森に迷い込んだ男性。
古典バレエと現代バレエのポーズの違いを実演。
現代のほうが、身体を全方向に伸ばして伸びやかなポーズを取る。
ツェザリくんの手拍子が微妙すぎて・・・(笑)
ファントムの気配に気づくバレリーナ、最後まで踊り続けるバレリーナ・・・など皆が違う芝居をしている。

「イル・ムート」って「ハンニバル」と「ドンファン」に挟まれて、ちょっと陰が薄くなりがちですが、こんなに楽しい内容だったのですね。

俳優さんたちは、皆さん穏やかでとてもいい雰囲気でした。
普段お話されるときのお声も素敵だと思いました。
次々と色々な方が出てきてくださって興味深いお話をたくさん聞かせていただいて、とても嬉しかったです。
心に残りました。

四季のHPでもファントムアカデミーの様子が紹介されました↓