早速、映画のマンマ・ミーア!に行ってきました。

今日から公開の地元映画館では、平日昼間だというのにいつもと違う行列が。
チケットを買う人が次々に、「マンマ・ミーア」と言って購入しているのを聞いて、
さすがヒットミュージカルだな~なんて思いました。

いつものミュージカル劇場では若い女性が多いのに、今日は知らないおじさんが「マンマ・ミーア!」と言って
チケットを買い、「シニア割引」してもらっている後ろ姿を嬉しい気持ちで見つめました。

ミュージカル劇場の敷居は高くても、映画なら見られる方って多いですものね。^^

私はミュージカルのマンマのオーバーチュアが好きです。
「ビックリ仰天なさらぬように・・・」のアナウンスの後、♪タカタカタカド~ン♪(分かります?)の大音量。
初めてのお客さんは、明らかにビクッとし、それを見るとあぁ始まる><とワクワクするのですが、
映画にはオーバーチュアはありませんでした。(笑)


映画とミュージカルの違うところを挙げればキリがないのですが、
メリル・ストリープがドナを演じてしまっているところがスゴイのではないでしょうか。
だって・・・だって・・・還暦を迎える年齢なのですよ!?
彼女に合わせてか、ザ・ダイナモスのメンバーもドナと同年代。(汗)

私は娘もいるし、どちらかと言うとソフィよりドナに感情移入する年齢なのですが、
今日のドナ&ザ・ダイナモスは私の母親くらいの年代だったので、自分がソフィでもドナでもない
中間に位置する不思議な感じがしました。

本音を書くと、もう少し若い世代の方が演じてほしい気もしました。
この方たちから見たら、自分はまだ子どものようなもの!?まだまだがんばらにゃ~
・・・という気持ちにもなりました。

アカデミー賞に14回もノミネートされた大女優メリル・ストリープが歌い、踊り、階段を滑り降り、
塀をよじ登り、海に飛び込み・・・もう何でもやりまっせ状態
しかも歌が結構うまい。これには驚きました。
本当に心から芝居を愛する女優さんでなければ、ここまでできないと思います。

ウェディングを着せて娘を見送る場面では、持ち前の演技力で泣かせてくれます。
ここを演じられるからキャスティングされたのかとも思いました。


ソフィ役のアマンダが、とってもキュートです
若いのに存在感のある瞳。彼女はこれからオファーが殺到するでしょうね。。。
オバサンパワー炸裂!?のこの作品に、アマンダがいることで爽やかな風が入る・・・そんな感じです。


舞台版のようにピシッと揃ったダンスはありませんが、映画ならではの良さを挙げるなら、
美しいエーゲ海を思う存分映し出せるということでしょうか。


映画を見て改めて感じたのは、曲の素晴らしさ
映画では何でも盛り込めるため、シーンによっては多少「ドタバタ」してしまうのですが、
各シーンに合ったアバの名曲が始まると、すぐその曲の世界に引っ張り込むことができるのです。


オーバーチュアがなかったので、カーテンコールもないだろう・・・と思いきや、
遊び心のあるエンドロールで、楽しかったです。
♪サンキュー フォー ザ ミュージック♪がいつ出て来るのかと思ったら、ラストでありました。


舞台のマンマが大好きな方、一度はミュージカルを観てみたい方、ノリノリに弾けたい方、
皆様、ご覧下さい。

名曲続きで、目が離せない作品であることに間違いないと思います。


最後に一言。
「初めて渡辺さん以外のサムを見ることができました。」(笑)


<出演>
メリル・ストリープ(ドナ)
ジュリー・ウォルターズ(ロージー)
ステラン・スカルスガルド(ビル)
コリン・ファース(ハリー)
ドミニク・クーパー(スカイ)
ピアース・ブロスナン(サム)
アマンダ・セイフライド(ソフィ)