名古屋で「マンマ・ミーア!」を観てきました。楽しかったです。

まず、鈴木ほのかさんのドナの感想を。


保坂知寿さんは、マンマ・ミーア!のドナを何百回も演じられ、劇団四季を退団されました。
ドナ=保坂さんの図式ができあがりました。
もう保坂さん以外のドナを受け入れられないかもしれないと思ったのは、私だけではないと思います。
名古屋にマンマ・ミーアが来ると聞いても、どこか寂しい気持ち。

最後の大阪公演の時に保坂ドナの「ひと息つきたい」「休暇が必要なのよ!」と叫ぶ姿が痛々しく感じられ、
迫真の演技なのか、本当なのか分からなくなり、最初のシーンでは胸が苦しくなりました。
しかし、さすが保坂さんは、次第にパワーアップされて聴かせてくれ、大拍手を送りました。

でも、名古屋に鈴木ほのかドナが登場すると知ってから、期待が膨らみました。
私が舞台を好きになった学生時代から、ほのかさんは東宝などの舞台に立っておられました。
ずっと、ひたむきに頑張られる姿を見てきました。

私にとって、保坂さんとほのかさんの舞台の歴史は同じ長さです。
ほのかさんなら、やってくれる気がする!きっと、このドナを好きになれそう!

そして、ほのかドナ登場。まず、感じたのは・・・

このドナ、元気じゃん!!!(爆)


保坂さんのドナは、いい意味で儚げな所があり、守ってあげなくちゃ!と思ってしまうのですが、
ほのかさんのドナは、終始パワフルで、逞しく頑張ってきた!という感じがしました。

結構体力もありそうな感じ!まだまだ一人で頑張れそう??



ドナに私が求めるのは、チャーミングな魅力!!

三人のおじさん(笑)が、「ちょっとは年取ったかと思ったけど、昔のままのドナだ!!!」
嬉々として歌い踊るような魅力が絶対に必要なのです。

ほのかドナには、その魅力がありました!


ほのかさんは可愛らしいお顔立ちだし、プロポーションもいいですね。女性としてもなかなかセクシー。
こりゃ、おじさんたちが喜んで踊りだすワ・・・という感じ。(笑)

若い頃は、さぞかし突っ張ってヤンキー?を決めていただろうな(笑)・・・という雰囲気も
ドナっぽくていいです。

台詞は、保坂さんのような独特の間の取り方や抑揚はありませんが、心から一生懸命ドナを演じられている
のがよく分かりました。

保坂さんのドナは、p(ピアノ)からff(フォルテシモ)まで抑揚がある感じですが、
ほのかさんのドナは、ずっとパワフルでf(フォルテ)を保っている感じがしました。


歌も最後までパワフル。
ほのかさんはハスキーなお声ですが、ひとつひとつの歌詞を丁寧に歌っていらっしゃいました。


溜めて間をおいたり、抑揚を変えたり・・・保坂さんのドナが好きだとそれを懐かしく思ってしまうのですが、
ほのかさんは人のマネではなく、自分のドナを演じられていました。
そこに好感が持てました。



谷内愛さんのソフィ。


私が拝見したのは、大阪でキャスティングされてすぐの頃。
歌がうまくて安定しているな~という印象でしたが、少し硬さがありました。
しかし名古屋で感じたのは、

谷内ソフィ、うまくなったな~~~

ということでした。

歌は相変わらず非常にうまいのですが、表情がとても良かったです。
もう随分ソフィを演じられてきて、こんなに役と一体になられたのですね。

ほのかドナとの相性もいい!

私は、保坂ドナなら吉沢ソフィが好きです。
二人ともキュートでちょっと意地っ張りで、これぞ親子という感じ。

谷内ソフィとほのかドナは、しっかりものの親子という感じでお似合いでした。


とにかくマンマは楽しい演目ですね。観る人を元気にしてくれます。

昨日から、ずっと脳内はアバの曲です。(笑)
恐るべし、この影響力!これぞマンマの力!(拍手!!)