劇団四季の公式ホームページに浅利代表のコメントが載りました。
前回は、代表取締役社長のコメントでしたから、やっと代表のインタビューが載ったというのは
いいことだと感じました。
今回のキャストボックス廃止に関しては、やはり長い歴史をかけて四季を引っ張ってきた代表自らが
コメントすべきだとずっと思っていました。

四季の話題1 と 四季の話題2のふたつに掲載されています。

まず、たくさん真摯な手紙を書かれた方がいたということと、それら全てに目を通されたということは、大変嬉しかったです。

四季のキャスト公開についても、このような形で再びホームページに載るようになりました。
これは、たくさんの方の声が届いた結果であると思います。
どうしてこのように復活させたのか、以前のキャストボックスとの違いは何なのか・・・など
きちんとした説明がほしいですね。
そして、やはりひと言、キャストボックス廃止があまりにも急であり、大混乱を招いたことに対しての
謝罪の言葉がほしいです。



このように答えてくれたこと自体はとても良かったと思うのですが、気になったこともあります。
前回のコメントで毎日チケットを購入しているような方を「正常ではない観劇態度」と表現したこと。
これは転売目的の方を指しているのかもしれませんが、本当に大好きな公演を連日観劇してきた方など
この言葉に傷ついたお客さんはたくさんいると思います。
もしこれが政治家なら、辞職に追い込まれかねない失言だと私は感じ、何とか取り消してくれないかと
願ってきました。

それなのに、連日観劇する方について今度は、
「それは自然な芝居の観方ではありません。我々は麻薬の製造人ではないのです。」というコメント。
これは、再び抗議が集中するような気がします。

私は理性で非常に抑えていますが、もしどれだけでも観劇していいというのなら
毎日でも喜んで行く情熱を持っています!!
それを、ぐぐ~~~っと月1回くらいに抑えています。
お金もかかるし、母としての仕事もあるので、これくらいが現実に行ける回数です。
その代わり、毎日飽きもせず色々なCDを聴いて思いを馳せています。

もし、こうして何度も曲を聴いていることも「正常ではない」「麻薬のようだ」と言われてしまったら
それはとても悲しいことです。
本当にお金や時間がたっぷりある方は、毎日のように劇場に通っていたかもしれません。
劇場でどんなに励まされたか、人生を見る目が変わるときだってあるのです。
その夢を提供している劇団が、そのように言ってはならないと思います。
聴くたびに感動し、元気をもらっている宝を否定してほしくありません。

転売目的でないなら、劇場へ行く回数など、その方の自由ではありませんか!
たくさん来てくださるお客さんには本当にありがとう!と感謝申し上げればいいだけだと思います。



それから、「スター主義のホリプロやジャニーズ事務所」・・・など名前を出して言うのも失礼だと思いました。
東宝はコメントには出ませんでしたが、キャスト発表をしているので該当することになります。
自分の劇団が正しいと思うやり方を通すだけでいいと思います。
他を悪く言うことは、気持ちがよくありません。



最後に中国・韓国出身の方のキャスティングについて。
人種差別だと思われる意見も中にはあったかもしれませんが、ほとんどの方の願いは、
ただいい作品が観たい!・・・それだけだと思います。

日本語が母国語でないことのハンディは、恐らく代表の想像以上であると私は思います。
本当に優秀で、真面目で、素晴らしい方が日本でチャンスを掴もうとするのを応援したい気持ちも
ありますが、日本語のアクセントが正しくない状態で、どうして台詞に感情を乗せられるのでしょうか?
その台詞にどうして感動できるでしょう?
大変難しいことだと思います。

私は関西方面出身なのですが、関東方面の出身の俳優さんが演じる関西弁は、
ん??違う! この人、関西出身じゃない! とすぐ分かります。

自分も学生時代、東京でどんなに気取って標準語アクセントを意識して話していても、
「あなた、関西ご出身?」と聞かれたりしていました。

同じ日本人同士でもこうなのですから、アクセントというのは、とてもデリケートで微妙なものです。
日本という異国の舞台に出演されるのであれば、日本出身の方の何倍もの努力が必要であると思います。
作品主義なら妥協せず頑張ってほしいです。




大変長くなりましたが、こうして代表からコメントしてくださったからこそ、色々書けました。
このようなコメントは昔のように何度も出してほしいし、それに対する意見にも柔軟に耳を
傾けてほしいと願っています。
お互いが歩み寄って、いつまでも誇れる劇団でいてほしいと願っています。