ウエストサイド物語の後、大学へ行くため上京することになり、私の
観劇ライフの幕開けとなりました。
東京は観劇好きにとって、たまらないほど魅力的な街でした。
上演されている舞台は数知れず、チケット売り場には絶えず入手可能なチケットが
ずらりと表示してあるのです。私は大興奮でキャッツのチケットを入手。
1987年4月、新宿のキャッツシアターにおいて、記念すべき東京での初観劇が実現しました。

四季がキャッツにどれほど賭けていたか。

「キャッツが失敗したら、劇団四季は解散します。」
浅利慶太氏が記者会見でこう宣言した時、記者たちから笑い声が上がったそうですが、
これは冗談ではなく、本音だったと後に語られていました。

なぜキャッツに賭けたか。
・・・それは、音楽が素晴らしいから。

浅利氏は、とてもよい「耳」をお持ちだと思います。
当時「21世紀に届くただひとつのミュージカル」というキャッチフレーズが書かれていましたが、
それが現実になろうとは驚きです。
何十年も飽きないメロディ、これがキャッツの醍醐味です。

そして浅利氏は、そのメロディに見事に日本語訳詩をつけました。
何十年も愛されるミュージカル。

私も時を経て、自分の娘たちを連れて同じ作品を観られる日を楽しみにしています。

写真は、キャッツプログラム表紙です。
キャストについては後日書きたいと思います。